オシゴトいろいろ

健診車ドライバー&
巡回健診責任者
企業と学校に健診をデリバリー

便利で安心な巡回健診


健診車内で胃部X線検査の前に服用するバリウムについて説明

当クリニックでは、企業や学校などを訪れて健康診断を提供する「巡回健診」に力を入れています。受診者さまの実績数は年間19万人以上です。
私の仕事は健診車ドライバー&健診責任者。胸部X線と胃部X線(バリウム検査)装置を装備した大型健診バスに、心電計や超音波診断装置などの機材を積み込み運転。現地では責任者として会場設営とスタッフ配備の陣頭指揮を執ります。
受診者さまが70~80名ならバスは1台。スタッフは8~12名。医師、看護師、診療放射線技師、臨床検査技師の医療専門職と私たち業務課でチームを組みます。健診開始が8時30分なので集合は早朝。半数は現地に直行です。


健診責任者として受付を担当。笑顔で受診者さまの気持ちをほぐす

健診内容は、労働安全衛生法と学校保健安全法に基づくもの。身長・体重 、視力・聴力 、肺結核や心疾患の有無(胸部X線と心電図、医師の診察)、尿検査などは共通で、学校なら脊柱・胸郭、歯科がプラス。企業では生活習慣病とがん予防に力点が置かれ 、血液検査 、血圧 、胃部X線などがプラスされます。
オプションで腹部超音波検査、便潜血検査(大腸がん)、喀痰検査(肺結核)、B型肝炎検査なども可能で、子宮頸がんや乳がん検診の要望があれば、内診台やマンモグラフィー装備の婦人科健診車両を提携企業から別途用意します。
職場や学校にいながらにして、充実した健康診断を受けていただける、大変便利なシステムです。

会場の雰囲気づくりが重要


胸部と胃部X線装置を装備した最新の健診車。全長9m、幅2.5m、高さ3.3m。当クリニックは8台を所有

現場で最も大切なのは、受診者さまに気持ちよく、スムーズに検査を受けていただくこと。人間ドックはご本人が望んで受けに来られます。でも企業の巡回健診は、業務中に時間をやり繰りして受ける、というより受けさせられる。内心「忙しいのに...」「面倒くさい...」と思っている方も、実は少なくありません。
私は基本的に「受付」に座り、初めにお声をかけ、書類の確認をし、場合によって身長・体重の計測を担当します。そのわずかな間のコミュニケーションで相手を寛がせ、健診に前向きに興味を持っていただく。話し方、声のトーン、表情など自分なりに工夫を凝らしてきました。最初の雰囲気作りが上手くいくと、健診スタッフもいい笑顔になって順調に検査を進めることができます。
昔から人と接するのが好きなので“天職”なのでしょうね。時々「去年の健診で早期のがんが見つかって、助かったよ!」「おかげでメタボが改善したよ」といった報告をしてくださる方もいて、本当に嬉しくなります。最近の課題は新型コロナウイルス感染症対策です。初めに検温と、陽性者との濃厚接触の有無の確認は必須。“密”を避けるため健診車への誘導テンポを遅くしたり、会場のレイアウトに配慮したり。健診機器やデスクなどの消毒も入念に行います。どうしても時間がかかるのですが、皆さんご理解くださり、協力的ですね。

ただ今ドライバー募集中


身長計測中。ボディに直接タッチしない検査は医療資格は不要

私の前職は音楽関係です。音大卒業後、小学校や街の教室で教えたり、音楽DVDをプロデュースしたり。ただ学生時代から車の運転が趣味で、大型免許も取り、アルバイトでマイクロバスなどを動かしていました。
健診車との出会いはまったくの偶然。運転だけでなく、健診会場での誘導や、医療系の資格がなくてもできる身長・体重の計測、視力・聴力検査などを手伝ううちに興味が湧いてきたのです。3年前、IMSグループの健診車ドライバー兼健診責任者の募集に応じ、正社員として入職しました。
吹奏楽や合唱でいかにメンバーの気持ちを“のせる”かは、音楽指導者の腕の見せどころ。その“ノリ”とテンポは、健診会場の段取りや雰囲気作りと共通点があり、日々やりがいを感じています。
人生の転機って面白いですね。現在、当クリニックではドライバー募集中。女性だけの健診チームも作りたいので、興味のある方はぜひお問い合わせください!

イムス板橋健診クリニック