突撃!!イムス探険隊

30床で患者さまのニーズに応える通院透析。オンラインHDF(血液濾過透析)に対応

最新の透析機器を揃え移転拡張・名称変更

ウッディでぬくもりある受付。入室時間は午前8:30、午後14:30

付き添いのご家族もくつろげるソファ。車イスでの移動もラクラク

女性用の更衣室。患者さま同士親しくなり、おしゃべりに花が咲くことも

「イムス西台透析クリニック」が2023年5月8日、都営三田線西台駅(東京都板橋区)徒歩2分の好立地にオープンしました。西台ロイヤル診療所から名称変更の上、近隣のビルに移転拡張。17床から30床に増床。感染症患者さま用個室1床も完備し、医療スタッフも増員・充実。IMSグループの高島平中央総合病院との連携体制に変わりはなく、送迎バスも完備しています。
透析療法は、慢性腎臓病が進行し、腎機能が著しく低下した「腎不全」の患者さまの“命綱”となる医療です。
腎不全が進むと、血液中の老廃物を濾し取り、尿として排出することが十分にできません。透析療法はこの大事な機能を代替する治療です。透析療法には「血液透析」と「腹膜透析」の2タイプがあり、日本では約97%の方が血液透析を選択。血液透析は患者さまの血液をポンプで体外循環させ、「ダイアライザー」というフィルターを通し、老廃物と体内に貯留した余分な水分を取り除きます。同時に体液の電解質やpHのバランスも正常値に整えます。
血液透析は週3回、1回4時間の治療が基本。失われた腎機能を補うため、生涯継続する必要があります。
当クリニックの特徴は、30台の透析機器がすべて最新機種だということ。さらに血液透析の中でも高機能の「オンライン式血液濾過透析」(On‒Line HDF)に力を入れていることです。
これはダイアライザーを特殊なヘモダイアフィルターにグレードアップしたもの。透析液を補液として大量に加えて圧力を高め、アミロイドなど通常の血液透析では取り切れない物質を効率的に除去する手法です。
アミロイドはタンパク質の一種で、健常な腎臓なら分解されますが、長期の血液透析では体内に蓄積しやすく、かゆみや手指、肩、背骨の痛みなど不快な合併症の原因となることが少なくありません。血液濾過透析はこのリスクを低減する効果があります。
透析機器の管理をする臨床工学技士5名が常駐し、患者さまの状態に合わせた透析方法などの提供に対して準備万全を期しています。定期的な透析液中の生菌やエンドトキシン(菌が発生する毒素)を測定する事で水質管理を厳しく行い、安心・安全な医療に勤めています。

患者さまの生活全般を支援する医療体制

最新型の血液透析機器。ヘモダイアフィルターとチューブのアクセスを変えれば、血液濾過透析にも対応

余分な水分を除去し、体液の量を適切に保たないと循環器系に負担がかかるため、血液透析では、ドライウエイト=透析終了時の目標体重の管理が大切。月に一度、胸部正面レントゲンを撮影し、心臓の幅と胸郭の幅の比率を確認する。ドライウエイトオーバーが続くと、心臓が肥大してしまう

一方、診療体制は泉正明院長以下、常勤・非常勤医師の5名で対応しています。患者さまは腎臓内科の主治医から、透析療法が必要との診断と紹介を受け来院されるので、腎不全の原因となった糖尿病腎症、慢性糸球体腎炎、腎硬化症などの疾患の治療を、必要に応じて引き継ぎます。透析中の患者さま一人ひとりのベッドを丁寧に回診。透析に伴って発生しやすいシャント(血液の採取・還流用に静脈と動脈を縫合した血管)の狭窄や、末梢動脈疾患(足の重い動脈硬化)による歩行障害と皮膚潰瘍、貧血、高血圧などの検査・予防にも心を配ります。ドライウエイト(適正体重)の確認のため、定期的な胸部のX線撮影(心胸比確認)も欠かせません。
透析は患者さまにもご家族にも負担がかかるので、生活面や精神面での支援も大切です。
ベテラン看護師が相談に乗るほか、管理栄養士が来院し、食事指導も実施します。
このほか旅行などで東京を離れる際は、当該地方の透析クリニックを手配するなど、きめ細かなサポートを行っています。

血液透析装置の仕組み

Staff Voice

患者さまの心身に寄り添うアットホームなクリニックを

院長泉 正明 医師
血液透析は拘束時間が長く日常生活に影響するため、主治医に勧められても躊躇する患者さまが多いもの。しかし腎機能がある程度残存している時期から開始した方が、透析が楽に行えます。機器が進化して老廃物がしっかり除去でき、体調が安定しますので安心して受診してください。医師もスタッフも親しみやすい性格の人間が揃っています。患者さまに笑顔になっていただくことが願いです。

お一人おひとりに安心・安全な透析を提供

主任
伊東 志郎 診療放射線技師
当クリニックの臨床工学技士は、透析を必要としている患者さまに穿刺(せんし)を行い、機器の操作・調整、管理を行っております。透析の仕組みをご説明すると安心していただけることが多いですね。またオンラインHDFが増えてきたことで、特に透析液の清浄化に対して力を入れております。スタッフ一同、これからも医療安全に努めていきます。

探険隊長から...

透析療法に長く携わる泉院長は、とても明るくざっくばらんなお人柄。 透析室のベッドを一つひとつ回診し、患者さまの訴えに丁寧に耳を傾けます。闘病を支えるご家族からも「先生の励ましと笑顔でやすらぎます」との声が。

イムス西台透析クリニック