突撃!!イムス探険隊

地の利を活かした
屋上リハビリ庭園「Sawara Sky Garden」を開設

屋上リハビリ庭園で心地よく機能訓練を

イムス佐原リハビリテーション病院は、千葉県北総部でリハビリテーション(以下リハビリ)医療の中核を担い、回復期リハビリテーション病棟157床、療養病棟60床を有します。
 リハビリ科のスタッフ総勢133名で、365日リハビリを提供。最新の知見に基づく「根拠あるリハビリ」をモットーに、医師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、管理栄養士、ソーシャルワーカーなどが連携し、脳卒中や運動器疾患の急性期治療を終えた患者さまを主な対象として、退院後の暮らしを見据え、ADL回復と生活の質向上を支援します。
 入院病棟のほかに訪問リハビリ、外来リハビリ、通所リハビリの機能を備え、地域のニーズに合わせた切れ目のない医療・福祉を提供しています。雄大な筑波山と利根川を望む地の利を活かした屋上リハビリ庭園「Sawara Sky Garden」を2023年に開設し、患者さまからも大好評。
 ゴムチップ床の中距離歩行スペースをはじめ、横断歩道、坂道と階段、飛び石・砂利道など退院後の実践的な歩行シーンを想定した設備があり、雄大な自然を感じながら、セラピストの支援でのびのびと機能回復が図れます。花壇やパターゴルフコーナーなどリハビリのモチベーションを高める工夫もしています

屋上リハビリ庭園の夕景。ランタンを灯し利根川を眺めるひと時はリゾートホテルのよう

自宅周りの階段を想定した歩行訓練

砂利道を安定して歩く練習

飛び石を歩く実践的な訓練が可能

生きがいの再獲得に向けたリハビリ

簡易歩行分析システムやドライブシミュレーター

脚の筋肉の回復を確認する簡易歩行分析システム「Gait Judge System」を導入しています。ふくらはぎや太ももなどに装着したアタッチメントが、筋肉の活動状況を電波で送信し、モニター上の波形として表示されることで、患者さまもリハビリの効果を実感し、さらなるモチベーション向上につながります。他にもポータブル超音波検査機を使用し、手足や体幹の筋肉、関節を観察することで、身体状況を可視化します。さらに、近年注目されている口腔機能については、歯科医と連携して専門的な評価、治療を実施しています。
 千葉県香取市周辺は車社会。自動車運転の再開を望む患者さまが多くいるためドライブシミュレーターを導入しました。基本の運転技能がクリアできたら提携先の自動車教習所のコースで実車訓練や、教官同乗の路上教習を実施します。その際に必要な診断書も作成。運転再開に向けてサポートします。

ドライブシミュレーター

実際の道路と同様に歩行者や、対向車が次々と現れる

画面には運転の成績がグラフ付きで表示される

ペダル位置は片麻痺が左か右かで自在に設定できる

簡易歩行分析システム「Gait Judge System」

アタッチメントをふくらはぎに装着

歩く姿と波形をリアルタイムで確認

踵を上げる筋肉と足首を上げる筋肉の動きを波形で確認。録画も可能

心臓病の再発を防ぐ心臓リハビリテーションを提供

イムス佐原リハビリテーション病院は、回復期リハビリテーション病院としてこの地域で唯一「心臓リハビリ」を提供する医療機関です。近年高齢化に伴い、身体機能が低下した心不全患者さまが増え、急性期病院の入院期間内では自宅で生活する身体機能の改善が難しいケースも増えています。
 循環器医師による医学的な管理と、心肺運動負荷試験(CPX)をもとに、安全で効果的な運動負荷量のプログラムを設定。そして、回復期リハビリテーション病院の特徴である1日3時間、入院最長3ヵ月の集中的なリハビリにより、高齢心不全患者さまにも安全に身体機能の改善が図れます。
 また、心臓リハビリを継続することで、心筋梗塞による死亡率を26%、再発・入院リスクを18%減少させるとの報告があります。外来での心臓リハビリに交通手段を持たない患者さまにも無料送迎サービスを行っています。
 心臓リハビリは、心肺機能の回復だけでなく、再発予防という観点で生活習慣の見直しが重要です。入院中から退院後の外来リハビリにおいて看護師、管理栄養士、薬剤師と連携して生活習慣改善のアドバイスを実施しています。

Staff Voice

自分の家族だと思って 愛と笑顔で患者さまを支援

看護部 回復期病棟 師長
塙 雅子
看護師
患者さまは突然の病気や怪我の後遺症で体が思うように動かず、辛い思いを抱えています。患者さまを自分の家族だと考え、悲しみや怒りに耳を傾け、日常生活を支えるのが看護師の役目。リハビリは患者さまがヤル気にならなければ進みません。当院の理念「笑顔と愛の溢れる病院」をモットーに、コミュニケーションを図り、看護師だけでなく多職種と連携しながら、リハビリチーム全員でしっかり支えていきます。

明日につながるリハビリを 患者さまと二人三脚で

リハビリテーション科 係長
井川 智士
脳卒中認定理学療法士・心臓リハビリテーション指導士
快適で活動的な生活を送っていただくために、リハビリはあります。一進一退に見えても努力は必ず実って、未来を明るく照らすものです。1日のメニューを終えると、私は患者さまに「ありがとう」と感謝を伝えます。セラピストは無理強いをしてはなりません。一緒に頑張ってくれてありがとう。心が通い笑顔が生まれた時、この仕事に就いて本当に良かったと思います。

イムス佐原リハビリテーション病院