突撃!!イムス探険隊

集中リハ・生活リハ・維持リハで患者さま本位のリハビリを提供

すべての患者さまにリハビリテーションを提供

丸太、アスファルト、砂利、敷石と砂利のコンビなど変化に対応できるように

屋外リハビリ訓練施設。歩行路に加え階段、坂道、信号機などを配置

屋外リハビリ訓練施設のスタートライン。
理学療法士の介助を受けながら

傾斜角が異なる階段。
生活シーンに合わせた訓練が大切

長い坂道も、息切れせずに登れるように

2022年4月「新戸塚病院」から「イムス横浜東戸塚総合リハビリテーション病院」に名称を変更しました。すべての患者さまの症状、ご要望、生活背景に応じた、きめ細かなリハビリテーション(以下:リハビリまたはリハ)を総合的に提供することが役割となります。
病床は①集中リハ病棟(回復期リハ病棟に相当。以下同)115床、②生活リハ(療養)病棟170床、③維持リハ(障がい者)病棟48床の全333床。
①集中リハ病棟では、主に急性期の治療を終えた脳疾患系、運動器系、心疾患系の患者さまを受け入れ、疾患それぞれの割合はおよそ45%、45%、10%。在宅復帰率は6ヵ月平均85%、機能回復の指針となる実績指数は47とともに高い実績を実現しています。
ここでのリハビリは、退院後にその方々に合った退院先でどのように生活していきたいのか具体的にイメージしながら、目標を設定し機能回復に努めます。セラピストは伴走者として、患者さまの心身を支援します。リハビリは疾患に合わせて1日最大6~9単位の提供となりますが、医師と相談の上、院内の歩行や、退院間近なら近隣への外出など「自主トレ」や「外出訓練」を提案することも。病衣からお気に入りの日常着に着替え、メリハリある時間を過ごしています。
2023年11月に屋外リハビリ訓練施設を整備。梅や桜など季節の花に包まれた全長280mの歩行路は、信号、坂道、階段、砂利や丸太、敷石など変化に富み、陽射しや風を感じつつ意欲的な歩行訓練が可能です。また言語聴覚士は21名が在籍し、高次機能障害に伴う失語のケアには高い評価を得ています。
②生活リハ病棟は集中リハよりも長期のケアが必要な方、他の疾患による闘病で筋力や心肺能力の低下が著しい方、がんのターミナルケアを必要とする方などを受け入れています。
③維持リハ病棟は重度の肢体不自由者、脊椎損傷等による重度障がい者、進行性の神経難病の方などが対象。②生活リハ病棟・③維持リハ病棟では身体機能に応じた専門のリハビリを提供するほか、臥床時間の長い方でも、可能な範囲で車イスへの移乗やベッドでの起き上がり、寝返りなどを支援。関節の拘縮防止や心肺機能、嚥下機能の維持、誤嚥性肺炎予防などにセラピストや看護師が積極的に介入します。

入院生活の中でも暮らしを楽しむ場面を演出

理学療法士76名、作業療法士51名、言語聴覚士21名が在籍(2024年3月現在)。
神奈川県下でも最大級のリハビリ病院

セラピストの支援でドライブシミュレーターを体験

患者さまが協働で完成させた貼り絵の赤富士

輪投げで楽しく活動


言語聴覚士による失語症リハビリトレーニングと絵カード

鏡開きに用意された、餅ムース入りのお汁粉

3Dプリンターでつくった蓋オープナー

手が不自由な方に使いやすいスプーン、箸、ボタンフック(ボタンの留め外し用自助具)

言語聴覚士による嚥下トレーニング

屋外リハビリ訓練施設に彩りを添える桜とレンギョウ

特徴はリハビリ専門医、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、看護師、管理栄養士、ソーシャルワーカーなど多職種が連携し、個々の患者さまの情報を共有していること。そして患者さまが楽しく心地よく過ごせるよう、力を合わせていることです。
たとえば各病棟には認知症と診断された方、疑いのある方がいらっしゃいますので、対策チームを発足させました不穏など周辺症状のタイプを判断し、適切なコミュニケーションを図っています。
集団で行うレクリエーションはどなたにとっても心が弾む時間。協働で塗り絵や貼り絵など作品を完成させたり、輪投げや風船リレーで適度に競争心を刺激したり。秋祭りなどのイベントも好評です。
生きる喜びにつながる「食」も大切。症状に応じて嚥下造影検査を行い、お一人おひとりの適切な食形態を把握。季節の旬を取り入れた行事食やおやつを、彩り豊かに香り高く食膳に用意。喉に詰まりにくい工夫をほどこした「餅ムース入りお汁粉」はとても喜ばれました。
入浴も憩いのひととき。当院では人工呼吸器の患者さまにも手動蘇生器(アンビューバッグ)に切り替えて機械浴を提供。ゆったりと湯船につかってリラクゼーション! 
疾患や障害を抱えても、一つひとつできることを増やし、納得いく人生を送っていただけるよう、スタッフ一同最善を尽くしています。

Staff Voice

ご家族にもケアの方法を伝えて支援します

看護部
東門 雛花 
看護師
看護師の一番の仕事は、リハビリを受ける患者さまの体調管理。
運動で血圧が変動しないか、痰がからんで誤嚥につながらないか常時観察します。
退院や一時帰宅をひかえた患者さまのご家族には、痰の吸引や口腔ケア、褥瘡予防、体位交換のコツなどをお教えするのも役目。患者さまが日々の暮らしを楽しんでくださることが私たちの願いです。

患者さまの未来を支える縁の下の力持ちに

リハビリテーション科
南澤 拓美
理学療法士
「人のために役に立てる」仕事として理学療法士を選びました。
入院は病気やケガを負った方々の人生のターニングポイントだと考えます。
患者さまが新たなステージに踏み出す、ご家族と共に笑顔を取り戻す、そのための縁の下の力持ちとなれるように日々向き合っています。患者さま、ご家族、スタッフ一同が一つひとつの目標を達成できるよう今後も研鑽に努めていきます。

探険隊長から...

当院の立地は自然豊かな丘の中腹。
昨年完成した屋外リハビリ訓練施設は、枝垂れ桜をフォーカルポイントに、植栽を巧みに配置。
瑞々しい空気を胸いっぱいに吸えば、きっと訓練が楽しくはかどることでしょう。

イムス横浜東戸塚総合リハビリテーション病院