人の命を預かる生命維持管理装置の操作には責任感や集中力が必要となりますが、それだけではなく、医師や看護師等の他のメディカルスタッフとのコミュニケーションも重要となります。そのため実際に現場を経験してみると、医療機器の知識だけではなく様々なスキルが必要になることを実感するはずです。しかし自分が行った手技や機器操作により治療が無事に終わった時は、安堵と同時に例えようのない充実感を得ることができます。
ABOUT SECTION
部署紹介臨床工学技士
Medical Engineering
各班のスペシャリストによる教育と希望業務のローテーションによるジェネラリスト育成を目指しています。
透析室、機器管理室、手術室、カテーテル室以外にもペースメーカや仙骨刺激装置等の植込みデバイスに関する外来や、睡眠時無呼吸外来のCPAP装置、在宅酸素療法の酸素濃縮器やボンベの管理を行っています。
Medical Engineering
一日のスケジュール
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8:00出勤、全体挨拶、透析準備
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8:30透析室、機器管理室、手術室、カテーテル室の4班に分かれて業務開始
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11:30遅番出勤 12時頃休憩(昼休憩は各業務により時間が異なります)
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16:45CE科カンファレンス
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17:00日勤者退勤 1名宿直、2名宅直
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20:30遅番退勤
業務内容
- 厚生労働大臣の免許を受けて、医師の指示の下に生命維持管理装置の操作および、保守点検を行うことを業務としています。
- 臨床工学技士の制度ができたのは比較的新しく1987年に制定されました。
- 生命維持管理装置とは、呼吸(肺)、循環(心臓)、代謝(腎臓)の機能の一部を代行する装置です。
- 院内ではCE(Clinical Engineer)もしくはME(Medical Engineer)と略されて呼ばれています。
- 当院では血液浄化療法センター、手術室、血管撮影室、ICUや各病棟の機器・設備を操作、点検、管理しています。
- 透析技術認定士、呼吸療法認定士、血液浄化専門臨床工学技士、不整脈治療専門臨床工学技士、心・血管専門臨床工学技士などの学会認定取得者を含む約20名が臨床工学科に所属し、臨床工学技士として勤務しています。
血液浄化療法センター
各種血液浄化療法に対応、業務内容はプライミング、除水設定、穿刺および介助、バイタル確認、機器監視、返血、水質管理、機器のオーバーホール等
機器管理室
人工呼吸器、各種ポンプ、除細動器、各種モニタの定期点検、使用中点検、修理、オーバーホール、消耗品管理、マニュアルの作成、看護士向けの勉強会の実施、在宅酸素・CPAP・NPPV導入指導や、睡眠時無呼吸外来の立ち合い等
手術室
手術室の麻酔器、各種モニタ、電気メス等の各種電気手術器、自己血回収装置、内視鏡ユニット等の操作、保守、点検修理、オーバーホール、マニュアルの作成、看護師、研修医向けの勉強会の実施
カテーテル検査
IABA、PCPS、IVUS、体外式ペースメーカー、除細動器、ポリグラフ、心内電気刺激装置等の操作、保守、点検、清潔操作による医師の介助(インデフレーター操作、ワイヤー保持、材料の準備等)、フレーミング、パンニング操作、ペースメーカー外来の実施と情報管理
資格
- 血液浄化専門臨床工学技士
- 1名
- 不整脈治療専門臨床工学技士
- 1名
- 3学会合同呼吸療法認定士
- 4名
- 心血管インターベンション技師
- 2名
- 心・血管専門臨床工学技士
- 1名
- 透析技術認定士
- 9名
- CPAP療法士
- 1名
年齢/男女比
※令和5年4月現在
働く職員の声
入職後1年間は透析業務のプリセプター指導、2年目以降は自分の興味のある分野に特化したリーダーを中心とするチーム教育となり、教育体制が充実しています。そのため質問や相談のしやすい風通しの良い職場になっています。
臨床工学技士は専門性が高く、やりがいのある職種だと思います。学生生活は国家試験に合格するのはもちろんのことですが、就職してからの自分を作るための第一歩でもあります。そのため在学中や病院実習、病院見学の際には将来どんな臨床工学技士になりたいか少しイメージしてみるのもいいかもしれません。ぜひ一緒にやりがいを感じましょう。
よくある質問
Q宿直や日曜祝日勤務はありますか?
Aあります。当院は救急病院ですので24時間365日受入をしています。そのため交代制での勤務となります。
Q最初はどのような業務に従事しますか?
A患者さまと接することが最も多い透析業務を中心に行い、医療従事者としてどのように患者さまと接するべきなのかを学んでもらいます。
そしてその後、機器管理や手術室、カテ室など各自の希望した業務に就くことで臨床工学士としてのスキルアップを目指します。
研修・教育体制
- 1年目基礎教育
- プリセプターシップ
- 社会人教育およびビジネス研修
- IMS研修
- 専門スキル
- 外部研修(保守点検講習など)、院内講師、学会発表
募集要項
直接ご応募・お問い合わせ、大歓迎です!
下記エントリーフォームより
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