突撃!!イムス探険隊

集中的なリハビリで自宅への復帰を支援「リハビリ強化型プラン」

地域に開かれた介護福祉とリハビリの拠点

東武東上線大山駅から徒歩5分。閑静な住宅地にゆったり佇む「クローバーのさと」は、介護老人保健施設の「イムスケア カウピリ板橋」と特別養護老人ホームの「イムスホーム カウピリ板橋」との複合施設。地域に開かれた介護福祉サービスの拠点として、多くの方にご利用いただいています。

今回紹介するのは介護老人保健施設「イムスケア カウピリ板橋」。介護を要する高齢者の自立支援と自宅への復帰をめざし、医師の医学的管理のもと、看護師・介護福祉士・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士等によるリハビリテーション(以下リハビリ)を実施しています。

入所定員は88名。他にショートステイ、通所リハビリ(定員99名)、訪問看護、訪問介護、訪問リハビリ、居宅介護支援事業所があり、利用者さまの要望に切れ目なく応える体制を構築。「在宅復帰・在宅療養支援機能加算Ⅱ 」の施設基準を取得しています。

※在宅復帰・在宅療養支援機能加算
在宅復帰・在宅療養支援機能加算とは、利用者さまの在宅復帰や在宅療養を支援するための機能に対する評価が加算となっています。施設の在宅復帰など10項目の指標の合計ポイントにより、加算Ⅱ(強化型)は「超強化型」「強化型」、加算Ⅰ(基本型)は「加算型」「基本型」、「その他型」の5つの区分に分類されます。「超強化型」の施設は、介護老人保健施設の中でも最も在宅復帰や在宅療養支援指標が高いと認められます。

トレーニングマシンやレッドコードを配置。
3方向の窓から光が入る広々したリハビリテーションルーム

集団リハビリ・マシントレーニング
最大6人の集団で行う6種類のマシントレーニング

①レッグプレス
立つ、座る、歩くなどの日常生活に必要な動作が改善される

②ローイング
猫背(円背)が改善され、上半身が安定する

③レッグエクステンション
歩行が安定し、階段の昇り降りがスムーズになる

④ヒップアブダクション
骨盤が安定し、歩く時のふらつきが改善される

⑤ニューステップ
手足の協調運動により、体幹の筋肉や動的バランス能力の改善が期待できる

⑥リカンベントバイク
腰や関節への負担が少なく、高齢者の有酸素運動に安全で最適

マシンを活用した質の高い集団リハビリ

住み慣れたご自宅での生活に、よりスムーズにお戻りいただくため、令和5年8月から「リハビリ強化型プラン」を開始しました。内容は「個別リハビリ」と「集団リハビリ」を組み合わせた包括的な支援で、利用者さま一人ひとりの状態に即した機能回復プログラムを実施しています。

「個別リハビリ」は利用者さまのコンディションとニーズに合わせ、理学療法士が立つ・歩くなど基本動作の維持・回復のため運動療法を。作業療法士が食事・着替え・排泄など日常生活動作の改善を。言語聴覚士は嚥下機能や言語コミュニケーションを支援。時間は1日当たり20~40分間で、それぞれマンツーマンで実施。

「集団リハビリ」は最大6人の集団で行う6種類のマシントレーニング。理学療法士や作業療法士による評価の下、一人ひとりにあったマシンの選定と運動負荷量を調節し、トレーニングを実施。基本動作に必要な筋力向上を図るとともに、有酸素運動も取り入れ、体力向上をめざします。時間は1日当たり約40分間で、毎日16時スタートの固定です。毎日決まった時間にマシントレーニングを実施することで、筋力・体力向上だけでなく、生活にメリハリが生まれます。また集団の中で励まし合ったり、おしゃべりしたりの交流も生まれ、参加者さまに好評です。

プランの対象は主に入所者さまの中で強く自宅復帰を望まれている方とショートステイ(最長1ヵ月)利用者さま。かつ心身機能に適している方。入所者さまは3ヵ月間、ショートステイの方は利用期間中、月~土曜が「個別リハビリ」+「集団リハビリ」。日曜は「個別リハビリ」のみ実施。リハビリ強化型プランを目的にショートステイを利用される方も増えてきました。

また専門職によるリハビリだけでなく、介護士と連携して「生活リハビリ」にも力を入れています。「生活リハビリ」は介護士が中心となり、施設で過ごす24時間の行動すべてがリハビリと捉え、生活の中での着替え・身だしなみなど、ご自身でできることは行っていただき、利用者さまの課題や目標を共有しながらサポートしています。またリハビリ以外の時間でも筋力の向上を図れるようにリハビリ職員が運動プログラムを作成し、介護士が日々の生活の中で行えるよう対応しています。

自宅復帰後は、通所リハビリや訪問リハビリに移行していくことで、切れ目ないフォローアップが可能です。「通所リハビリ」は、1日利用と短時間利用があり送迎付き。またAIによる歩行解析システム「トルト」を導入しました。歩く様子を撮影した動画から、速度・リズム・ふらつき・左右差の4項目を分析して採点。改善ポイントとオススメ運動を示します。

今後も一人ひとりの心身に寄り添い、生活の質を高める丁寧なリハビリを心掛けていきます。

施設中央1階の大きなアトリウムホール。地域の方を招いてイベントを開くなど、地域交流を積極的に行っている

ウッディな床面に花壇を配した屋上庭園。大空の下、園芸好きな利用者さまが水やりや収穫に参加

大きな桜は施設のシンボル。中庭は、近隣の保育園児のお散歩コースに

壁を彩る作品は利用者さまの手作り。生活を積極的に楽しむことで、自宅復帰の意欲を高める

歩行解析システム「トルト」
歩行動画を撮影するだけで、AIが歩行能力や転倒リスクを分析・数値化

歩幅・歩行速度・バランス・左右差など4つの指標で歩行データをAIが数値化・可視化

その場で歩行能力や転倒リスクを確認可能

分析結果は専門知識がなくても理解しやすいグラフ付きレポート

Staff Voice

「その人らしい暮らし」を支える身体づくり

リハビリテーション科
花田 舞香
理学療法士
入所者さまの「自宅に帰りたい」という思いに寄り添い、個別リハビリやマシントレーニングを通して、安全に生活できる身体づくりを支援しています。体力・筋力向上により基本動作の安定にも繋がっています。そして、各職種同士で連携をとりながら生活を支援させていただきます。

庭作業や壁飾りなどを通じ社会的な繋がりを大切に

リハビリテーション科
松坂 江梨
作業療法士
入所者さまの自宅復帰に向け、身辺動作への支援や多職種連携だけでなく、認知機能へのアプローチやQOLの向上に向けたかかわりをめざし介入しています。庭作業や壁飾りでの季節感の把握、集団活動の中での利用者さま同士のコミュニケーション機会を重視し、社会的な繋がりを大切にしています。

できる力を引き出し、帰宅後の生活のお手伝いを

看護部 主任
田口 裕貴
介護福祉士
私たちが日々のケアで重要視しているのは、利用者さまの「できる力を引き出す支援」を行うということです。日々の着替えや食事、入浴など全ての生活場面をリハビリの機会と捉え、ご自宅に帰られた後も困ることがないよう専門スタッフと連携しながら自立をお手伝いします。

クローバーのさと イムスケア カウピリ板橋