「社会福祉士」は、身体的、精神的な障がいや環境的な理由などのために、日常生活が困難な患者さま・利用者さまの福祉に関する相談に応じ、支援する専門職です。病院で働く社会福祉士はMSW(メディカルソーシャルワーカー)と呼ばれています。
当院の「医療福祉相談室」には社会福祉士をはじめ7人のスタッフが在籍しています。さまざまな相談が寄せられますが、もっとも多いのは経済面です。例えば、退院後の療養場所を選ぶとき、経済的な負担がどのくらいになるかは大きな問題。患者さまご本人の経済状況や障がいの状態、ご希望、ご家族さまの負担などを総合的に考えて、療養場所を提案するとともに、利用できる社会保障制度があればお伝えし、手続きのお手伝いもします。
退院後の療養場所の選び方の相談も多いです。最終的に在宅療養を希望していても、すぐには難しいという場合は介護老人保健施設(老健)、施設療養が望ましい場合は、障がいの程度などを考慮して特別養護老人ホーム(特養)やグループホームなどから最適と思われる施設を考え、ご本人・ご家族さまと話し合います。退院先が自宅の場合は、介護保険によるサービス調整を提案します。院内・院外問わず、様々な部署や職種を結びつける働きをしています。
グループ内では常に情報共有に心がける