突撃!!イムス探険隊

新築移転を機に医療体制を拡充
274床に増床した三愛会総合病院

96床増床して地域の中核病院に

2022年11月1日に新築移転・増床した三愛会総合病院。旧病院から西へ約800メートルの交通アクセスのよい県道67号沿いに、旧病院の3倍の敷地を確保。96床増床で計274床となりました。三郷市内で200床を超える医療機関は当院含めて3施設です。
内訳は急性期病棟150床、地域包括ケア病棟46床、障がい者病棟78床。急性期から慢性期まで切れ目のない診療を提供でき、地域医療を担う中核病院として、新たなスタートを切りました。
地上7階建。吹き抜けのあるエントランスを始め、院内は大きめの窓から採光もよく、木調の床やナチュラル系の壁面で温もりある空間に。広い廊下は車椅子やストレッチャーの移動も楽々です。
当院は元来、地域密着型の総合病院であり、さまざまな診療科を網羅。中でも高度な専門医療である人工透析内科、膠原病リウマチ内科、整形外科の脊椎手術や膝・股関節の人工関節置換術、小児科の循環器・内分泌・夜尿症治療、眼科の網膜手術などには定評がありました。
今回の移転拡張では、さらに脳神経外科、血液内科、消化器外科、腎臓内科、循環器内科の血管内治療、整形外科の上肢などの専門医を集めて医療体制の拡充を図りました。
がんの薬物療法では、専門家である院長自ら陣頭指揮を執り、化学療法室の体制を構築。
電子カルテ導入により、予約・診察・検査・手術・調剤・入退院等もスムーズに。診療情報の総合管理はもちろん、地域包括システムの連携に活用されています。

患者さま本位の設備と機器を用意

診療科や診療項目の増設に合わせ、設備や検査機器も大幅に刷新。
CTはX線検出器が80列という高性能機種。人工知能(AI)技術が搭載され、被ばく量を低減しながらも詳細な画像が撮影・描出でき、心臓検査にも対応しています。
MRIは1.5ステラでやはりAI搭載。静音設計でドームも広くなり、検査中の閉塞感が軽減されました。
特筆すべきはアンギオグラフィの導入。足の付け根の血管からカテーテルを挿入し、X線透視下で、心臓や脳の血管疾患の検査及び血管内治療を行うための装置です。
これら3つの設備は、救命救急のニーズの高い脳卒中や心臓の冠動脈疾患の検査と治療に欠かせません。専門の医師と、診療放射線技師をはじめとする医療チームを配置。24時間365日、緊急の患者さまを、万全の体制で受け入れ可能となり、地元の救急隊や近隣医療機関からも期待を寄せられています。
一方、栄養価が食事サービス向上のため導入したのが「ニュークックチル」。これは、出来上がった料理を3℃まで急速冷却し、チルド保存→配食の前日から器に「盛り付け・トレイメイクを完了させ再びチルド保存→配食の数時間前に保冷と加熱機能を併せ持つ「配膳カート」にセット。配膳時間に合わせてタイマーで加熱を開始し、熱々・ホカホカの食事を入院患者さまに届けるシステムです。
食事は直前までチルド状態が保たれ、衛生的。早速、「食事が温かい、美味しい、楽しみ」などのうれしい声が届くようになりました。
時間の余裕をもって準備ができるので職員の勤務体制にもゆとりが生まれ、患者さまに食事の感想を聞いたり、食欲不振時の対応や栄養指導を行ったりと、本来の業務を丁寧に実施できるという利点もあります。

Staff Voice

救急医療を支える機器を管理

放射線科 技師長 田中 俊幸 診療放射線技師
CT、MRI、アンギオグラフィは、各診療科が横断的に活用できるよう、機種選定に時間をかけました。撮影室と共に操作室を広く取り、大型モニターを捜査室の上部に設置。技師だけでなく、医師や救急隊もリアルタイムに画像確認しやすいよう配慮しました。高齢や小児の患者さまが安心して検査を受けられるよう、声がけや丁寧な説明を心がけています。

熱々のご飯で患者さまを笑顔に

栄養科 係長
川村 由希子 管理栄養士
美味しい食事は元気の源。入院生活においてもそれは変わりません。大量の食事を衛生的に管理し、配食直前に加熱して「出来立てホヤホヤ」を再現するニュークックチルは、画期的なシステム。電子カルテ導入で、入院予定の患者さまの情報まで早めに届き、配食の遅れが防げます。小児用の器も揃え、患者さま本位のサービスを実践していきます。

探険隊長から...

JR新三郷駅から、旧病院のあったみさと団地を経由して、新病院への定期循環バスで患者さまの足を確保。乗用車で来院される方の駐車場も広々。別途、人工透析を受けられる患者さま向けの送迎車もあり、さすがサービスは万全です。

三愛会総合病院