病院内フリーペーパー『マイ・ホスピタル』が100号を迎えたとのこと、おめでとうございます。
IMSグループも昭和31年、板橋区小豆沢に立ち上げた 5床の板橋中央医院がその始まりで、3年後には70周年となり、お互い歴史を積み重ねてきています。北海道の医療過疎地に育った父が、大怪我の治療と通院に四苦八苦する家族の姿に胸を痛め地域医療の道に進み「愛し愛されるIMS」を基本理念とし、地域の皆さまから信頼される病院・施設として医療と介護の提供を続けてきました。
現在では関東・東北・北海道・ハワイで全135施設(2023年6月現在)を運営しており、25,000名の職員が質の高 い医療・介護を提供しています。“IMS”とは“Itabashi Medical System”の頭文字で、板橋中央総合病院をスタートとして地域に総合的に医療・介護システムを提供しています。高齢化がますます進展している現在、これからの地域の医療・介護のありかたに当グループが貢献できるよう努力していきます。
予防医療に力を注ぐ
よりよい未来の医療のため、IMSグループが果たすべき役割のひとつは予防医療の拡充です。
利用者さまの病気の不安を取り除く、未病(健康と病気の間)の管理、健康状態の維持。そして受診先を悩まれている場合には、イムス総合サービスセンターとIMS Me-Life フォローアップセンターがグループ病院・施設をご紹介します。近い将来、血液を検体とする簡便な遺伝子検査などで、いろいろな病気の発病リスクが高精度でわかってきますから、未病のうちに手を打つことができます。
さらにデバイスの発達は、病院と患者さま・利用者さ まが常につながった状態になることにより、病の発症・進展などもいち早く確認・対応していくことが可能になります。
三大疾病治療のさらなる充実を
二つ目は病院機能をさらに充実させ、日本人の死因で上位を占める三大疾病(がん・心疾患・脳血管疾患)に対し 短期間かつ低侵襲で、疾患の回復や寛解を図ること。
当グループでは現在、板橋中央総合病院の新築移転、新松戸中央総合病院の放射線治療センター開設、イムス東京葛飾総合病院の増築・増床など病院機能の拡充・機能強化を進めています。これら拡充・機能強化により、三大疾病治療のさらなる充実をはかります。
例えばがん治療においては、予防・緩和ケアなども含めた総合がんセンター機能を目指し、ロボット支援下手術の進化、がんゲノム医療の取り組みなどでがん5年生存率のさらなる改善を目指していきたい。
患者さま個々に合わせたオーダーメイド治療・個別化医療も大切なポイントとなるでしょう。IMSグループは最新の医療技術にも取り組み、地域医療のさらなる充実をリードしていきます。
暮らしの質を守る 地域の医療・介護
三つ目は、地域における医療・介護サービスの充実です。 グループ全体で、年間8万名の救急患者さまを受け入れるとともに、予防・急性期・回復期・慢性期・高齢者施設・在宅サー ビスなどさまざまな機能を活用・連携させて、地域医療に取り組んでいます。誰もがマイペースで社会や家庭に復帰し、ときに仕事と両立し、住み慣れた地域で日々快適に暮らせるようお手伝いをしていきたい。
さらなる高齢化の進展で地域の高齢者医療の充実は まったなしの状況です。AIをはじめとしたITの進化で、オンライン診療をはじめ、自宅に導入した検査機器や治療機器を病院とデータ通信で結ぶ遠隔医療が身近なものとなってきました。
スマートフォンやスマートウォッチを健康管理に利用する方も急増。地域のさまざまな医療・介護機能の施設 が連携して地域で診る。病院間の連携も進める。さらには地域と一体となった施設づくり、患者さまへの温かいホスピタリティなどはこれからも大切なポイントになると考えています。同時に情報発信なども積極的に行い、コロナ下でいったんは離れてしまった医療機関と患者さまの距離をもっと縮めていく必要があると思っています。
IMSグループは 世界にも目を向けています
最後に国際事業ですが、ハワイのハレホアロハ・ナーシングホームの運営に始まり、IMSグループの国際医療コーディネーターによる医療ツーリズム、また医療国際支援ではベトナムやミャンマーにおいて看護師教育・ 医師交流などを行ってきました。
平成30年には中村哲也記念財団を設立し、奨学金を用意。海外の一流医療機関への留学制度を始めました。英国オックスフォード大学ともIDRM(発達学・再生医療学 研究所)への出資を機に、提携関係にあります。今後はさらに海外との接点を積極的に増やしていき、世界から学び、世界に貢献できるグループであるよう取り組んでいきます。
そして得られた知識・技術を患者さま・利用者さまに提供し、患者さま・利用者さまをはじめ医療関係者がこれからも人生を謳歌できるようにお手伝いをしていきます。
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