ヘルニア外来
鼠径ヘルニアとは?
「鼠径(そけい)」とは太もも、もしくは足の付け根の部分のことをいい、「ヘルニア」とは体の組織が正しい位置からはみ出した状態をいいます。
「鼠径ヘルニア」とは本来ならお腹の中にあるはずの小腸などの一部が、多くの場合鼠径部の筋膜の間から皮膚の下に出てくる病気です。 一般には「脱腸」と呼ばれています。
「鼠径ヘルニア」とは本来ならお腹の中にあるはずの小腸などの一部が、多くの場合鼠径部の筋膜の間から皮膚の下に出てくる病気です。 一般には「脱腸」と呼ばれています。
鼠径ヘルニアの症状
- 鼠径部に不快感や痛みを感じる。
- 立った時やお腹に力を入れた時、鼠径部に柔らかい腫れを感じる。
- 腫れは指で押さえると引っ込む。
これらの症状がある場合は一度ヘルニア外来へご相談ください。
鼠径ヘルニアをそのままにしておくと腫れが急に硬くなったり腫れた部分が押さえても引っ込まなくなることがあります。
これを嵌頓(かんとん)といい、緊急手術が必要な状態です。
鼠径ヘルニアをそのままにしておくと腫れが急に硬くなったり腫れた部分が押さえても引っ込まなくなることがあります。
これを嵌頓(かんとん)といい、緊急手術が必要な状態です。
鼠径ヘルニアになりやすい人
- 男性 特に40歳以上 咳をよくする人・激しい運動をする人
- お腹に力がかかる仕事・立ち仕事
- 便秘症・肥満・喘息・慢性肺疾患 など
治療・手術について
- 鼠径ヘルニアは基本的に自然治癒することはなく、手術が唯一の治療法とされています。
- 弱くなった腹壁をメッシュグラフト(人工筋膜)で補強することにより治療します。
- 手術には直達法による鼠径ヘルニア根治術と腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術があります。
- 直達法による鼠径ヘルニア根治術は鼠径部を直接切開して行う手術で、従来法や開腹法などと呼ばれます。代表的な方法としてリヒテンシュタイン法やメッシュプラグを用いる手術があります。
- 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術は腹部に小さな穴を3か所程度あけて行う手術です。直達法にくらべて傷が小さいため、術後疼痛や運動制限の減少が期待できる手術と言われています。
腹腔鏡下手術にはTAPP法(Laparoscopic Transabdominal Preperitoneal Patch Hernia Repair)とTEP法(Endoscopic Total Extraperitoneal Hernia Repair)があり、当院では両方の手術を行えるようになっています。
TAPP法は鼠径ヘルニア全般に有用な方法で、再発症例などにも行われます。
TEP法は欧米では数多く行われている手術で、両側ヘルニアや内鼠径ヘルニアに特に有用とされています。 - 鼠径ヘルニアの手術術式にはそれぞれ長所があり、当院ではヘルニアの状態に合わせて最も適切な手術を選択できるように準備をしています。
- また安全に手術や経過観察ができるように鼠径ヘルニア手術のクリニカルパスを導入し、通常3泊4日で治療を行っています(前日入院、手術日、手術翌々日に退院)。
診療について
ヘルニア外来は外科の医師が診療を行いますので、受付診療科は「外科」になります。
診療は下記医師にて担当させて頂きます。
診療は下記医師にて担当させて頂きます。
- 診察日
- 毎週火曜日 午後、毎週水曜日 午後
- 診療時間
- 午後2時~4時半(受付開始 12時半より)
医師紹介
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早稲田 正博
部長- 専門分野
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消化器外科
内視鏡外科
- 資格
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日本外科学会専門医・指導医
日本消化器外科学会専門医・指導医
消化器がん外科治療認定医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医
昭和大学 消化器・一般外科 兼任講師
緩和ケア講習会修了
日本がん治療認定機構 がん治療認定医
- 主な学会活動
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日本外科学会
日本消化器外科学会
日本消化器病学会
日本消化器内視鏡学会
日本大腸肛門病学会
日本臨床外科学会
日本内視鏡外科学会
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筋師 健
医長- 専門分野
- 消化器外科
- 資格
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日本外科学会 専門医
内視鏡外科学会 技術認定医(大腸)
日本消化器外科学会専門医・指導医
- 主な学会活動
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日本外科学会
日本消化器外科学会
日本消化器病学会
日本内視鏡外科学会
日本救急医学会