乳腺外科
乳腺外科の特徴
当院は日本乳がん学会の認定施設で、乳がん専門医が常勤医として在籍しています。
また外来を担当する非常勤医師も臨床経験が豊富な乳がん専門医です。
さらに日本オンコプラステックサージャリー学会の認定施設であり、形成外科専門医によるインプラントを用いた乳房再建を保険診療で受けることが可能です。
マンモグラフィおよび乳腺超音波検査は、女性の技師が担当いたします。
総合病院の利点を生かし、他科と連携して患者さまの「心と体に優しい医療」をご提供できるように努めております。
予約制のセカンドオピニオン外来も承っておりますのでお気軽に外科外来にご相談ください。
対象とする病気
乳がんの診断と治療を担当いたします。
その他として乳腺症・線維腺腫・葉状腫瘍・乳管内乳頭腫や乳腺炎などの良性疾患、人間ドックや横浜市乳がん検診、二次精査などを行っております。
こんな症状のときは受診をおすすめします
乳房のしこり、乳頭からの異常分泌(特に血液や黒色の分泌)、乳房の発赤や熱感、乳頭・皮膚の引きつれ、わきの下(腋窩)のリンパ節のはれ等。
検査
マンモグラフィおよび乳腺超音波検査
マンモグラフィとは乳房のX線撮影のことです。乳房はやわらかい組織でできているため、専用のⅩ線撮影装置で撮影します。しこりとして触れることができない早期がんのサインである石灰化(砂粒のようにみえるもの)を鮮明に写し出せるのが大きな特徴です。
当院では、2022年4月に導入した最新型マンモグラフィー装置(シーメンス社製)を使用しており、低被爆かつ、撮影時の痛みを最小限に抑えることができます。
また、従来の2D撮影に加え、3Dトモシンセシス撮影が可能となり、より微細な病変の描出が期待できます。
当院は、マンモグラフィ検診精度管理中央委員会の画像認定施設であり、認定を受けた読影医と講習を修了した女性放射線技師が担当いたします。乳腺超音波(エコー)検査は、講習を修了した女性技師が担当いたしますのでご安心ください。
マンモグラフィとは乳房のX線撮影のことです。乳房はやわらかい組織でできているため、専用のⅩ線撮影装置で撮影します。しこりとして触れることができない早期がんのサインである石灰化(砂粒のようにみえるもの)を鮮明に写し出せるのが大きな特徴です。
当院では、2022年4月に導入した最新型マンモグラフィー装置(シーメンス社製)を使用しており、低被爆かつ、撮影時の痛みを最小限に抑えることができます。
また、従来の2D撮影に加え、3Dトモシンセシス撮影が可能となり、より微細な病変の描出が期待できます。
当院は、マンモグラフィ検診精度管理中央委員会の画像認定施設であり、認定を受けた読影医と講習を修了した女性放射線技師が担当いたします。乳腺超音波(エコー)検査は、講習を修了した女性技師が担当いたしますのでご安心ください。
乳腺MRI検査、CT検査、骨シンチグラフィ検査など病理検査(細胞診、組織診)
当科では良性や悪性の診断、乳がんの拡がり診断、良性腫瘤の摘出を目的に、超音波ガイド下マンモトーム生検を積極的に取り入れています。
これにより小さい傷で検査や治療ができるようになりました。2013年3月までに2,000例の方が検査を受けられました。
2016年より最新の生検装置であるEnCor Enspireシステムを導入し、さらに精度の高い検査を提供しております。
EnCor Enspireシステム
当科では良性や悪性の診断、乳がんの拡がり診断、良性腫瘤の摘出を目的に、超音波ガイド下マンモトーム生検を積極的に取り入れています。
これにより小さい傷で検査や治療ができるようになりました。2013年3月までに2,000例の方が検査を受けられました。
2016年より最新の生検装置であるEnCor Enspireシステムを導入し、さらに精度の高い検査を提供しております。
センチネルリンパ節生検
センチネルリンパ節とは、乳がんがはじめに転移するわきの下のリンパ節です。
当院では乳がん手術の前に、局所麻酔でセルチネルリンパ節生検を行っております。
ラジオアイソトープ(RI)と色素を併用した方法で、傷が小さく精度の高い検査を提供しております。
センチネルリンパ節生体用ガンマプローベ
センチネルリンパ節とは、乳がんがはじめに転移するわきの下のリンパ節です。
当院では乳がん手術の前に、局所麻酔でセルチネルリンパ節生検を行っております。
ラジオアイソトープ(RI)と色素を併用した方法で、傷が小さく精度の高い検査を提供しております。
治療
乳がんの性質や進行度に合わせて治療法が選択されます。治療は局所治療と全身治療に分けられます。
局所治療とは主に外科手術のことで、乳房に存在するがんを切除して、他部位への進行を防ぐ目的で行われます。
乳房部分切除(乳房温存手術)や乳房切除術(乳房全摘術)などが挙げられます。
全身療法とは薬物療法のことで、全身に薬を行きわたらせ、どこかに潜んでいるかもしれない乳がん細胞をやっつけてしまおうというものです。
薬物療法は内分泌療法(ホルモン療法)と化学療法に分けられます。治療方針の詳細は、当院オリジナルのパンフレットを作成しております。
当院の乳腺手術件数
その他
当院では、乳がんの再発リスクを乳がん細胞の遺伝子で調べるオンコタイプDX検査が可能で(自費診療)、化学療法(抗がん剤治療)の必要性を個別的に判断することができます。
また遺伝性乳癌に対するコンパニオン診断を平成30年12月より保険診療で開始いたしました。
これまで参加してきた臨床試験
全国レベルで行われている臨床試験に積極的に参加しております。
JBCRG 10
手術可能なHER2陽性乳がんに対する術前化学療法のランダム化第Ⅱ相比較試験
JBCRG 09
ホルモン受容体陽性かつHER2陰性乳がんに対する術前化学療法のランダム化試験
N-SAS BC 06
レトロゾールによる術前内分泌療法が奏功した閉経後乳がん患者に対する術後療法のランダム化比較試験
JBCRG C-05
HER2陰性の手術不能又は再発乳がん患者を対象としたベバシズマブとパクリタキセルの併用療法の有用性を検討する観察研究
研修医のみなさまへ:後期研修プログラムについて
- 当科では乳がんの診断から治療まで、しっかりとトレーニングすることが可能な施設と考えております。お気軽にお問い合わせください。
- 当科は外科チームと共同でカンファレンスを行っております。消化器一般外科のトレーニングも可能です。
- 日本乳がん学会の認定施設ですので、外科専門医取得後に乳がん認定医や乳がん専門医の申請が可能です。
- 隔週に薬剤部、看護部、検査科、放射線技師のスタッフと乳腺カンファレンスを行っており、乳腺外科医師とメディカルスタッフとの連携を図っております。
医師紹介
-
小野田 敏尚
部長- 資格
-
日本外科学会 認定医、専門医、指導医
日本乳癌学会 認定医、専門医
マンモグラフィ読影認定医A判定
日本がん治療認定医機構認定医
臨床研修指導医
医学博士
緩和ケア講習会修了
日本HBOCコンソーシアム教育セミナー受講
乳房再建用エキスパンダー/インプラント講習会修了
- 主な学会活動
-
日本外科学会
日本乳癌学会
日本臨床腫瘍学会
日本癌治療学会
日本乳癌検診学会
- 役職
-
横浜旭中央総合病院 乳腺外科 部長
聖路加国際病院 乳腺外科 クリニカルフェロー終了
昭和大学 乳腺外科 兼任講師
横浜市乳がん検診協議会委員
-
櫻井 修
非常勤医師- 資格
-
日本外科学会 認定医・専門医・指導医
日本乳癌学会 認定医・専門医・指導医
- 役職
- 横浜旭中央総合病院 乳腺外科 元部長
-
阿部 江利子
非常勤医師- 資格
-
日本外科学会 認定医・専門医
日本乳癌学会 認定医・専門医
聖路加国際病院 乳腺外科 クリニカルフェロー終了