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脳神経外科

特発性正常圧水頭症

正常圧水頭症は、歩行障害、尿失禁、認知症の3つの特徴的な症状を呈します。
脳の周りを循環している髄液が異常に貯留することによって起こります。
くも膜下出血や髄膜炎、脳腫瘍などの疾患ののちに発生する続発性正常圧水頭症と原因がはっきりしない特発性正常圧水頭症があります。

特発性正常圧水頭症は見逃されやすい疾患です。

特発性正常圧水頭症は、60歳以上の方で頭部CTやMRIにて脳室という髄液が貯留している部分が拡大していること、上記3つの症状が疑われる場合専門医の診療が必要です。
特発性正常圧水頭症の発生率(罹患率)は、10万人当たり120人程度と報告されています。
しかし、実際の受診率は発症者の10%程度と推定されています。
放置すると、転倒により頭部外傷や骨折などの事故の原因となったり、介護困難となります。

疑われた場合は、お近くの脳神経外科、神経内科に受診してください。

特発性正常圧水頭症の診断が難しい理由は、症状の評価が難しい点とアルツハイマー型認知症やパーキンソン病などとの合併・鑑別を要する点があります。
症状の評価や画像診断は、知識のある専門医にご相談いただくのが一番と思います。
ぜひ、専門医の受診をお勧めします。

症状

症状の出現頻度としては、歩行障害が最も高いです。次いで認知症、尿失禁となります。
3つすべてがそろうのは、60%程度とされています。

歩行障害

歩幅の減少、足の挙上低下、開脚歩行(外股)の3つが特徴的で歩行速度の低下と不安定となります。また、方向転換に歩数が多くなるといわれています。

認知症

軽症の方では、注意力の低下や記憶力の低下が特徴的です。,br> 進行してくると全般的な認知障害をきたします。

尿失禁

特発性正常圧水頭症での尿失禁は、切迫性尿失禁と分類されるものです。
切迫性尿失禁は、尿意はあってもトイレまで我慢できないで出てしまうような尿失禁です。

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